九州大学青木研究室-理論化学グループ
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軌道間相互作用の調べかた

 TS/TB法では、調べたい相互作用をカットし、カット前後での電子状態や全エネルギーの変化を調べることでその寄与を評価する。具体的には、カットしたい(調べたい)相互作用に対応した積分要素 (積分の非対角項に相当する)について、基底関数を構成するガウス型関数exp(-αr2)の軌道指数αを人為的に増大させて計算する。

 このとき、下図のように軌道の収縮が起こり、軌道の重なりによる空間的相互作用がカットされると同時に、軌道が原子核上に点電荷を形成して核の正電荷を遮蔽するため、原子間の静電的相互作用もカットされる

     


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