量子化学の分野で発展した分子軌道論は、1981年に福井謙一先生がノーベル化学賞
を受賞して以来、分子の世界において市民権を得ましたが、今後は材料設計に役立てていくことにより実験家に合成の指針を提供することが、合成のコスト削減・環境面
からも重要になります。
当研究グループでは、巨大物質系に対する超効率的かつ超高
精度な世界で唯一の独特な量子化学計算法を開発し、次世代スーパーコンピュータに
実装することを目指しています。
紙と鉛筆の計算機により、新しい方法を生み出していく過程は厳しいように見えま
すが、少し慣れると自分で考えた結果を見るのが楽しみで、時には手に汗をかくほど
の充実感を味わうことがあります。でも単なる理論のお遊びではなくて、作ったソフ
トウエアを用いて、実際に高分子・ナノ・生体系等の機能(電気的・磁気的性質、非
線形光学現象、協同現象など)を解明・予測し、新機能物質の設計をおこない、物質
合成の指針となる情報を提供することを目指しています。
高分子の電子状態の超効率的計算方法の開発
立体電子効果の定量的解析方法の開発
有機強磁性高分子の理論的設計法
青木研究室では、研究活動をグローバルに展開しており、海外の研究者(中国・カナダ・ドイツ・アメリカ・ポーランド・ベルギーなど)との国際共同研究・交流、国の
機関や民間企業との受託研究も盛んです。また、JSPS外国人研究員や留学生を研究室で数多く受け入れております。 |